このブログが言及せざるを得ないニュースを発見。「人間へのアレルギー反応抑え、「遺伝子組み換え猫」開発へ」。
http://www.cnn.co.jp/science/CNN200410280012.html
会社のウェブページはhttp://www.allerca.com/。
「同社によれば、これまで米国、欧州、日本などから数千件の予約を受けたという」ということだが、メールアドレスと好きな品種を書いて送るフォームで登録した数のことなのでは。
ペットなんて今までだって人間が好きなように改良してきたじゃないかというのもわかるし、ジーン・サイレンシングは遺伝子組み換えと言うほどの技術でないのかも知れないが、やはり違和感がある。
この技術の背後にあるのは、ヒト(自己)とネコ(他者)のあいだにある相性の悪さというものを、自己の都合にのみ合わせて、もっぱら他者の側をいじることによって解消しようとするという考え方である。それはおそらく、客体としての「物」に対する態度であって、主体である「生命」に対する態度ではない。私たちは、人を初めとする生命ある存在に対しては、もう少し対話的に振る舞うものであって、一方的に自分の都合を押しつけたりしないものだ。その点に違和感があるのではないだろうか。