備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

まとめて一週間

 フルに授業のある最初の週。だいたいギリギリで乗り切る。
 月曜1限。2週目の欠席者は3名のみ。さすが1年生。午後は、今年からの委員をやっている関係で出席する最初の集まりなどの会議。Fireworksが演習室のパソコンに入っているとは知らなかった。「windows画像とFAXビューア」(確かにどこで切って読めば良いのかよくわからない)という言葉を初めて聞いたような感じで発音している情報学部の教員がいたが、こういうのは私のような素人の方がよく知っているものなのだろう。
 火曜1限。例年通りのような。昼休みに来ると行っていた学生が来ない(結局翌日来た)など。その他学生からの問い合わせにメールで答えること数件。水木の授業準備に少し時間がかかる。
 水曜1限。埼京線が遅れたらしく、それが理由かどうかわからないが遅刻者が目立つ。
 夕方は、いくつか打ち合わせなど。中国からの編入生の振り替え単位認定のためにシラバスの日本語訳を提出してもらっているのだが、それを見ていた某氏がこの人日本語大丈夫かなあとつぶやいているので、のぞいてみると機械翻訳らしいものだった。いちいち自分で訳していたら大変かも知れないので、そういうものなのかも知れない。(科学言説研究プロジェクトは、前回の出席者には予告したとおり6月21日に研究会を行う予定ですが、内容は急遽出演者に変更があります。近日中に公開予定。)
 7限は意外に人が多い。終わったら急いで帰る。今週もきわめて元気だったはずの2歳児が熱を出したというメールが来たため。暑かったからだろうか、などと考える。
 木曜日は朝から早速小児科。1時間待ったあげく中耳炎と判明。幸いなことに同院内にある耳鼻科に回る。病名がわかると少し安心。本人は痛いのだろうが、こちらは「痛い」という言葉を教え込むチャンスと事態を解釈。午後の授業はちょっと暑いか、眠そうな学生も多い。水、木と追加登録の手配を担当した、4年生になってまだ一般教養科目の単位が不足しているという3人の学生の成績表を見たところ、ことごとく私に不可をつけられていることがわかった。5限の授業に出ていた学生と授業後研究室で少し立ち話。「明日たまたま工学院に行くから」というメールをくれた大学時代の同級生が訪ねてきて少しだけ懐かしい会話。『生物学史研究』の最後の校正。夜中に土曜日の発表資料作り。
 金曜日は八王子。帰りの京王線で爆睡して、目が覚めた後しばらくいったい今何時頃で、どちらに向かっているのかもわからないという具合。噛むのがつらそうな2歳児のために、2食続けてお粥を作って食べた。
 土曜日はJST(科学技術振興機構)のRISTEX(社会技術研究開発センター)のイベントで15分間(ただし少し延びてすみません)話をする。リプライをもらえる時間が短かったので、自分の話した内容がどういう反応だったのかはあまりよくわからない。休み時間に幾人かと話をしたところ、特に私は関係者じゃないのだが関係者であるかのように見えたらしく、面白い体験をすることができたのが収穫。
 このイベントに対する評価もいくつか聞かされた。一つは内輪すぎないかという内容。領域代表のM先生が私の指導教官であるのみならず、司会を担当したN氏、K氏も私の先輩とか、そういうことだろう。また、公募志願者を集めて、思わせぶりな話を聞かせ、説明会まで行うというやり方が「いやらしい」という評価も。文科系研究者の感覚として、書類を一発出すだけという通常の科研費のやり方が、変な気を遣う必要がないだけ気分が良いのはよくわかる。こういうやり方も公開性の原則を満たせば、悪いものではないと思うが、応募する側としては営業活動に手間を取られるのが不本意といえばそうかも知れない。また、もう少し複雑な感覚としては、研究プログラムに入って欲しいと思っていた人が本日の登壇者になっていたため、声をかけにくくなってしまったというのも。どこまでいっても応募する方と受け付ける方の考え方のずれが解消されることはないだろうが。