備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

小児用PASMO

 この4月から電車賃が発生することになった6歳児。小児用PASMOというものがあることを調べて、最初に電車に乗るときに駅で買うことに決めた。その際、生年月日を証明するアイテムが必要だが、私と同じで運転免許証はもっていないので、保険証を用意した。
 発行に証明が必要なので最寄りの駅では売ってないかと思って、最初に改札の駅員さんに買えるかどうか尋ねてみたところ、券売機で買って下さいとあっさり突き放された。保険証を見せる必要があることと、自動販売機で売っているということが、どうしても両立するように思えなかったので、ものごとが理路整然とせず釈然としないときに感じてしまうあの不安と戸惑いを覚えつつ、その解消のために券売機へと向かった。
 券売機で、それらしいボタンを押して画面を進め、自分のものでない氏名、生年月日、性別、それに自宅の電話番号を入力。そして、発行という段階になったところ、突然警告音が鳴り響く。
 一瞬何か起こったのか思ったが、画面に説明表示が出るとともに、なんと券売機の横の壁だと思っていたところの一部が内側に開いて、さきほどの駅員さんが顔を見せた。とっさに私は用意しておいたアイテム=保険証を掲げて応じたところ、はい結構ですと言われて、窓が閉まり、警告音が止まって、券売機は次の画面に移った。なるほど、機械と人がこんなふうに連携するシステムだったのだ。