備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

うれしい研究生活

早朝生活

昨日早朝は、冬休みの宿題と言われていた修正原稿作成。いくつか再検討すべき点が残る。ただし、少し長くなっても良いと言われたので書き加えたい誘惑も。これをどう押さえるべきかが問題か。 緊張する1月恒例土日連続終日勤務を担当しない年の幸せを満喫中…

書評出ました。柘植あづみ著『生殖技術』(みすず書房)

今週の『図書新聞』です。 目次はこちら。生殖技術――不妊治療と再生医療は社会に何をもたらすか作者: 柘植あづみ出版社/メーカー: みすず書房発売日: 2012/09/11メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (7件) を見る

生活世界の実験室化

新しいテクノロジーが次々に登場する社会において、市民はつねにそれらのテクノロジーの実験への参加者とならざるをえない。そういった状況を「生活世界の実験室化」と呼ぼう。(なお、この状況は高度産業化社会の必然であり、3.11以降東日本の市民がガ…

新宿学祭期間

学園祭期間中。書評を書いた。書いたあとで締め切りを見たら、11月下旬って書いてあって、うれしくなった。間に合ったということだ。 本日も(新宿校舎は)学園祭だが、(八王子校舎は)通常授業のため、八王子へ。勤労感謝の日にポータルサイトを見たら、…

坂野徹『フィールドワークの戦後史 宮本常一と九学会連合』(吉川弘文館)

フィールドワークの戦後史―宮本常一と九学会連合作者: 坂野徹出版社/メーカー: 吉川弘文館発売日: 2012/11メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 10回この商品を含むブログ (7件) を見る私も頑張らなければ。

「細胞を創る」5.0

木曜日午前中のみこれ。

小松美彦『生権力の歴史―脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって』(青土社)

生権力の歴史―脳死・尊厳死・人間の尊厳をめぐって作者: 小松美彦出版社/メーカー: 青土社発売日: 2012/11/01メディア: 単行本 クリック: 10回この商品を含むブログ (5件) を見るおおくりいただきました。これから読みます。 「人間の尊厳」論の歴史に期待し…

道案内失敗

路線バスを終点で降り、総研大(総合研究大学院大学葉山キャンパス)なら来たことあるぞと先導して歩き始め、大学の建物まで行ったところ、会場は別の建物であると警備員さんに指摘される。 面識のない人まで含めて、バスに乗っていた学会出席者は全員私につ…

サイエンス・コミュニケーション見本市(?)

土曜日のサイエンスアゴラは、どこの企画とも関係のない一般参加者よりも、関係者が多そうな勢い。(多分、日曜日は違うと思うが。)その様子はパブリックな催しというより、「見本市」といったところだろうか? 子ども向け企画は多いのに子どもはさほど多く…

書類

研究費の申請書を書いていると、おのずと過去5年の研究を振り返ることになるのだが、徐々に反省や後悔の気持ちが湧き出し、そうこうするうちにどうして自分は今こんな研究をしているのかを考え直したり、果てはいろいろな人生の選択が正しかったのかどうか…

生命美学展

http://sp.metaphorest.net/2012/ 各自の常在菌を使ったアートとか、金魚をフナに戻そうとする品種改良のチャレンジとか、ユニークな試みがいくつも。 食材の生き物を解体していくビデオの向こう側に、カフェテリアで勢いよく食べる若者たちが見える配置も良…

書評:ヴィータ・テクニカ 生命と技術の哲学

書評しました。 『読書人』ヴィータ・テクニカ 生命と技術の哲学作者: 檜垣立哉出版社/メーカー: 青土社発売日: 2012/03/21メディア: 単行本 クリック: 73回この商品を含むブログ (11件) を見る

宣伝:教員免許状更新講習@新宿

http://www.kogakuin.ac.jp/kyoshoku/seminar.html 科目は、技術・工業・理科の他、英語(!)に、国語(!!)までやっています。 ちなみに国語選択講座のテーマはサブカルチャー。 募集は今週末まで。 (特に私の仕事ではありません。)

7月になりましたね。

5月中が締切とされていたもののうち最後のものが、やっと終わった。いま終わった。

督促メール

これまでBccで来ていた宛先がToに変わった。これは急がなければ。 と思ったが、某誌編集のおり、本来ならbccで済ませられる督促メールをわざとある時点からtoで個別に送って、あたかも書いていないのはその人だけであるかのように匂わせ、執筆者を焦らせよう…

訃報

学生時代から非常勤講師時代にかけてお世話になった筑波常治先生が4月13日に亡くなられていたことを、後になって知った。 本日ネットで調べてみたところ、ウィキペディアにも死亡年月日が出ていた。また、私もちょうどその事実を知った頃に書かれた様子の…

本は何のためにある

ちょっと調べる目的で、少し込み入った配列の書棚から昔読んだ本を探し出す必要が出たとき、ふと思いついて検索してみたらgoogle booksで該当書籍の該当部分を読むことができたという体験をまたしてしまった。

書評出ました

ウィリアム・H・コルビー『死ぬ権利はだれのものか』(西村書店)の書評です。今週の図書新聞。 済んだことより、本来5月中に終えているべき原稿を2つ残していることを気にすべきであるとはわかっていますが。

某学会誌査読システム

(1)システムから査読者リストに新規登録を依頼するメールを学会事務局に送信。(私) (2)手入力作業でシステムに査読者を登録をする。(学会事務局) (3)システムから登録された人に査読を依頼する。(私) (4)システムにアクセスして査読を受諾する。(依頼…

研究費交付申請手続き

今年から電子化したのでちょっと不安だった文部科学省科学研究費の継続申請手続き。まずIDとパスワードを研究推進課に教えてもらい、私の最も充実した研究活動時間である早朝に受付をしてくれない困ったe-Radのサイトにアクセスも成功して何とか完了。

新通史 日本の科学技術 第4巻: 世紀転換期の社会史/1995年-2011年

新通史 日本の科学技術〈第4巻〉世紀転換期の社会史 1995年~2011年作者: 吉岡斉,坂口志朗,綾部広則出版社/メーカー: 原書房発売日: 2011/12メディア: 単行本 クリック: 6回この商品を含むブログを見る「第7部 医学と医療」のうち「生殖技術の新展開」(pp.291…

引用:高谷清『重い障害を生きるということ』(岩波新書)

この人たちにあるのは「いのち」だけであると言える。この人たちが大事にされるということは、「いのち」が大事にされるということであり、この人たちが粗末にされるということは、「いのち」が粗末にされるということになる。(p.3より引用)重い障害を生き…

「柴谷篤弘と生物学」の資料(京都精華大学)

当日配布しなかったのでアップロードしました。 http://www.ns.kogakuin.ac.jp/~ft12153/doc/shibatani.pdf 私にとっては、縁遠い方、歴史上の人物なので、呼び捨てにさせていただきました。 第1期「生物学」、第2期「科学批判」、第3期「差別論」という…

本で知っている人

一昨日の研究会で、初めて参加した修士1年の学生と話をしたところ、今日は「本で知っている人」をたくさん生で見たと教えてくれた。 私も同じように感じたことがかつてあったに違いないのだが、そのときの体験を思い出すことができない。

書評:昭和前期の科学思想史

書評しました。 『読書人』最新号の目次はこちら。昭和前期の科学思想史作者: 金森修出版社/メーカー: 勁草書房発売日: 2011/10/11メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を含むブログ (12件) を見る 本日著者のうち少なくとも一人とは会うはず。

平行作業

方法も領域も書き手も大いに違う2つの論文に対する、査読という同じ種類の文章を書く作業を、締切が1日違いなので平行してやり、頭が切り替わらなって困るという体験。 editorial managerから来る依頼は、入力ミスでも丁寧な依頼文が来るから、間違って自…

古いスキャナのドライバ

いつからあるのかよくわからない古いスキャナ(EPSON noGT9700F)が、今使っているWindows7(64bit)のパソコンでも使えるのかどうか知りたくて、公式サイトに行ってみたら、やっぱりサポートはされておらず、誰か動かしてみた人はいないかと思ってネット検索…

メモ(2)

デザイン学部と看護学部のある某公立大学の共同研究。死産児に使用する棺があまりにもあまりにもだと感じていた助産師の方の訴えに始まり、遺体の生理的特徴、病院での保管可能性、そして何よりも我が子を失った親のグリーフケア等のさまざまな観点を総合し…

トムソン講演「インパクトファクターを超えて」メモ

自誌引用が多すぎて(やらせ疑惑?)IF付与の対象からはずされた中国の雑誌があるといった豆知識。 学術情報の流通のことを「科学のコミュニケーション」と呼んでいた。「の」が入るのがポイントか? プレゼンはとても上手だった。さすが。パワポ資料の作り…

明日(3日)から日本感性工学会第13回大会

参加費が高いこの大会(ただし大会関連校の学生の聴講は無料)に、これを見て参加しようとする人はいないでしょうが宣伝。 自分の企画したセッションは、「インクルーシブ・デザインを考える」です。 インクルーシブ・デザインという言葉は、既に日本語でも…