備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

うれしい研究生活

画面に多数の「霊」が見える現象

現在熟読中の某書籍の影響で、「雪」という字が「霊」に見えてしまった。モニターに「霊」がたくさん並ぶ光景に、少し目が疲れていると感じた。 入試のないこの週末は自宅業務。先週末は吹雪の中を含め何度も外遊びを繰り返した7歳児も、雪遊びには少し飽き…

過去何百年の細胞生物学の歴史を愚弄している

STAP細胞関連の話題で一日中フェイスブックのウォールがあふれた日。一番気になったのはこの査読者からのコメントでした。論文は、冒頭でウォディントンの「後成的風景epigenetic landscape」に触れ、細胞の運命は分化が進むにつれて決定されていくという常…

週末回想

先週末の学会会場は、卒業した大学なのに、ほとんど入ったことがない建物の、初めて入る教室ばかりで、とても新鮮だった。大会長講演を聞き終わった後、この部屋は「確認書」10周年の集会で使われたところだと、大先輩に教えられたり。 今週は緊張する季節…

学会発表終了

同じセッションで発表した他の方は、博士号をとったばかり(かもしかしたらとる前、ただし年代的には同世代の方も)という中で、発表をしてきました。歳をとると、若い共同研究者に発表を任せたり、頼まれたときだけ発表したり、身内の研究会だけで話したり…

宝田1丁目バス停

クラゲ水族館で有名で、日本のシリコンバレー(by富田勝)を目指す(?)鶴岡市。その「先端研究産業支援センター」の一角に存在する「鶴岡メタボロームクラスター」というところで行われた「細胞を創る」研究会6.0に参加してきました。小規模な研究会ゆえの…

おみやげ

研究打ち合わせに訪れたHさんが、最近学会に行ったときのお土産ですといって持ってきてくれたのは、倉敷銘菓「むらすずめ」だった。倉敷でお土産を買ってくれたこと、数あるお土産の中から「むらすずめ」を選んでくれたことにお礼を述べて、これおいしいで…

小松美彦他『生を肯定する いのちの弁別にあらがうために 』

小松さんの対談集は、たしかこれで2冊目のはず。対談で持ち味を発揮する語り手だと思う。 小松さんという人はいつも、あの人に会ったらこれを言おう、この人に会ったらあれを聞いてみよう、と考えている人に違いないと思っている。対話の材料を常に考え、対…

一夜明けて

7年後にパラリンピックとオリンピックが、私の住んでいる都市で行われることが決まっていた。せっかくやることになったのだから、これを機会に東京を恥ずかしくない都市にしたら良い。福島事故への対応に世界の目が継続的に集中する環境になったことも、良…

オルガンレクチャー・コンサート体験

東京女子大で、大学専属オルガニストの演奏とレクチャー。チャペル後部上方でオルガンを演奏するシーンを横からカメラで撮影し、それを前方のスクリーンに映し出す。前を見ながら聞いていても、音の聞こえ方にまったく違和感を感じないのが後から考えると不…

途中経過

エクセルの表を貼り付けたパワーポイントのファイルをPDF化したら、表の位置が大きくずれてしまうことを発見。もとのパワーポイントでの配置をずらしての調整とか、表を別にPDF化してから後で一緒にするとか、いくつか方法を考えたが、結局新しいバージョン…

地上と地下を区別する

18歳のときに東京に来て、何が多いのに驚かされたかというと、人やビルといった、当初から予想のついたものではなくて、「坂」だった。これは、関東平野も似たようなものだろうと信じていた、水田・埋立地域出身者の偽らざる感想だ。特に「渋谷」という、そ…

タイムシェアリング

間近に迫った発表Aの直前に、ずっと後にある発表Bの予稿の締め切りがあるという、時間の配分が難しい状態。それにしても本がどこにあるかわからないというのは、やっぱり困ったことがときどき起こるので、荷物の整理も優先事項だが、やっぱり発表Aが終わ…

解体作業

引っ越し荷物が運びこまれた後の研究室は、床一面におよそ5−6段重ねの段ボールが置かれた状態。まず部屋の奥にあるエアコンのスイッチを入れるのに、段ボールの山を登って降りた。上部の箱から荷物を取り出し、とりあえず本棚に入れていく作業を繰り返し、…

お願いメール

発表の日時変更など、これまでさまざまなお願いをことごとく丁寧に引き受けておいたので、今度は座長(司会者)のお願いというお返しをするターンがやってきた。週末にお願いが来るのと、週明けにお願いがくるのでは、どっちがよりやる気になるかを考え中。

引っ越し準備進行中

昨日60箱以上(ほとんどが本)を詰めて身体全体に違和感が残る。まだ終わってはいないけれど、あと少し。いまだに大半が片付いておらず「行政代執行」を待つしかない人や、腰痛で連日通院する羽目になった人と比べると、圧倒的に順調な進行ぶりだ。 試験の…

会場下見

「ギリ23区内」の大学にお邪魔。 学会で利用させていただく大変きれいな建物。 この図書館は、「飲食可」にすると途端に利用者が増加したらしい。 少し暑さが和らいだ土曜日の外出。日、月は新宿の予定。涼しいと良いな。 1週間前もやっていた添削がまだ…

生物学史分科会サイト更新

「夏の学校」の案内文ファイルを、一昨夜もらって、昨朝アップロードするつもりでいたのに、忘れていて今朝更新。別の学会と重なっていていけそうにないという個人的事情から、ただちに力が入らなかったのかも知れない。ごめんなさい。

概算

研究室引っ越しの荷物がどれくらいの量になるかを調べるため、とりあえず段ボール2箱に本を詰めたところ、おおよそ本棚2段分くらいが片付いた。そこで、研究室内にある「棚」の数を数えてみたところ、とりあえず100を少し超えているくらいだということ…

『動物学雑誌』のコピー

西洋の生物学・生命観をどのように日本が輸入したのか調べようとして、最初の20巻くらいをすべてコピーしたのは、まだ20世紀のこと。今ではCiniiの定額アクセスですべてネット上で見ることができる。全部捨てますがよろしいですかと、自分に尋ねる。残っ…

引っ越し準備第一弾

事情があって、古いコピーの束を取り出す。1990年代、論文コピーは手近にあった封筒で整理していた。当時住んでいた川崎市の住所の書かれた封筒、河合塾塾生部と書かれた黄色い封筒、大阪教育大学からきた生物学史研究誌の封筒など、懐かしいものオンパレー…

田中三彦講演メモ(学術会議・科学史学会シンポ2013年5月26日)

(面白かったので勝手にメモ。)演題:日本に導入された原子力発電システムの技術的レベルでの考察肩書き:元原子炉圧力容器設計技師 サイエンスライター(福島第一原発について)1号機は地震でやられているという確信を強く持っている。国会事故調は推論は…

自分か、他人か、学生か、それが問題だ

某論文の校正か、某査読か、某レポートの採点か、優先順位の選択に迷う。 自分の研究か、他人の研究か、学生か。どれを先にするべきか、それはいつも問われている問題だ。

酵素と水素で「酵水素」

「酵素」(っていろいろあるけど何だろう?)がダイエットに良いと言われていること、水素(なんと!)もダイエットに効くとされていること、「水素×生酵素」という掛け合わせ商品が生まれていること、そしてついには「酵水素」という商品が生まれていること…

身に覚えのない請求

身に覚えのない請求書が、以前英文校正を頼んだことのある会社から届いた。英文の電子メールだ。支払いは自分が直接したのではなく、大学からだったので、大学の担当者に確認してみようかとも思ったが、よく考えると1年以上前のこと。今頃になって来るはず…

古いテキストファイル

2000年に最後にセーブした記録のあるファイルをフロッピーディスクから救出した。ついでに他のファイルも開いて中を見たが、すべて半角8文字以内のファイルリストはまさにセピア色。思い出のアルバムのページをめくっている気分がした。

Lab+Cafe

「夜までゆっくり学生が勉強できる居心地の良いカフェ」といううたい文句のLab+Cafeにお邪魔。 冷たい感じの内装だが、本や電子機器、その他が乱雑に散らかっており、壁もにぎやかで、五感に飛び込んでくる情報は多い。リラックスするというより、むしろ刺激…

書類再送付のお願い

一度送ってもらったと思うのだけれど、見当たらなくなってしまったので、申し訳ないけれど再度送ってもらえないかという大変低姿勢なお願いのメールが目上の方から来た。 実は送っていないので、大変申し訳ないと感じてしまう。結果的に、催促の仕方として非…

科学研究費補助金

FB上の後輩諸氏の「近況」から、科研費申請が通ったか否かは、大学の担当部署に問い合わせなくても申請者本人が確認できるらしいことが推測されたので、学術振興会(とe-Rad)のサーバーが混み合う中、確かめてみた。まず、e-Radにログインして、次に「連…

アキバタマビ21

会場となっている、CYD3331というスペースが、不思議な感覚を呼び起こす、すばらしい空間。廃校になった千代田区立中学校の校舎を利用。おそらく運動場だった入り口の公園では、昼間からベンチでおじさんが本を読む。校舎に入ると、学園祭のようなポ…

アンケート回答

メールできてウェブで回答するタイプの科学コミュニケーションに関するアンケートに回答したのは、回答することで調査に協力したかったからというより、どんなアンケートだか知りたかったことが理由なので、そういう回答者であることに申し訳ないような気持…