備忘録

科学技術論を専門とする大学教員・研究者である林真理の教育、研究、生活雑記。はてなダイアリーから移行してきました。

2008-01-01から1年間の記事一覧

風船おじさん

その昔特攻機も飛び立った飛行場で、その後は米軍宿舎となっていた場所にできたH公園。朝からたむろしているご隠居さん風高齢者が数人。そのうち、戦時中の話をしながら、オリンピック開催国の悪口を大声でしゃべっていた恰幅の良い白髪の男性が、やおら小さ…

いわゆる心臓死の死体からの心臓移植

少し前からときどき聞いていた話だが、このたびNEJM誌が集中的にとりあげていた。 http://content.nejm.org/content/vol359/issue7/index.shtmlに最新号の目次。 心臓が鼓動を再開するならそれは非可逆的な心停止ではなかったことになるという倫理学者の意見…

新しい公園

最近になって初めて行くようになった近所の小さな公園がある。どうして距離的には一番自宅から近いはずのこの公園に最近まで行かなかったのかというと、そこに公園があることに気づいていなかったからだ。 その公園は、区営の団地の中にあって、団地の外から…

八月がくるたびに

『八月がくるだびに』を思い出す。たしか小学3年生のときの課題図書。 原爆の6日、9日にお盆が連なる。この季節はしんみりするものだという意識があるので、間違ってテレビのオリンピック放送が飛び込んで来ると、その浮き足立った様子に違和感がある。 …

参加者募集中

科学技術を考える、いわゆる市民参加型のイベント2件。 といっても、一つは北海道、一つは仙台。 「未来の食」への注文、いっしょに考える3つのイベント http://costep.hucc.hokudai.ac.jp/nanotri/ 第2回 原子力に関するオープンフォーラム— 「高レベル…

いろいろ

とりあえず某仕事の会議は一段落。連日となると少しつらくて、最後はフラフラになっていた。頭痛薬を飲んで、会議室のテーブルに顔をつけてしばらく寝てしまった。 土曜日に少し回復して、昨日日曜日は科学ひろばの打ち合わせ。今回のゲストは自分という、選…

なぜセミはミンミンなのか?

セミの鳴き声をカタカナ表記せよと言われると、多くの人が「ミンミン」と答えるのではないだろうか。アニメの中で聞こえてくる声も、マンガでの表記も、それが多いのではないかと思う。しかし、日本で一般的に見られるセミの中で鳴き声が「ミンミン」という…

夏期体制への身支度

前期の会議のうち大きいものが終わった。 大学が子どもたち相手に夏休みに行う大イベント「理科教室」の広報に新キャラクターが採用された。会議では、理科教室であるにもかかわらずキャラ設定が非科学的なのはいかがなものかという意見が出た。そんなことを…

一層肩身の狭くなる「コンピュータ」

マイクロソフト製品ならびにサービスにおける外来語カタカナ用語末尾の長音表記の変更について 〜 新しい長音表記ルールに順次移行 〜 http://www.microsoft.com/japan/presspass/detail.aspx?newsid=3491 5号館のつぶやきさんのブログを通じてニュースだが…

まだまだ

風邪がまだまだ治らない。とうとう家族全員が感染した。ただし、家族といってもヒト限定で、もちろんネコはかかっていない。そのため、子連れで病院など。昨日から何とか最初にかかった私が立ち直ってきたところ。 ところで、外はたいへん暑い。なかなか外出…

誕生会他

週末は2歳児の誕生会。集まってお祝いをしてくれる親戚に厚く感謝。 学生のレポートを読んでいるが、試験答案の採点には、まだとりかかれていない。 その他、進行中の仕事関係いくつか。 近所に、小さなコインランドリーながら「店番」のいる店(どうみても…

涼しくなる話

近所の公園から川向こうを見たところです。 デジカメの顔認識機能がさかんに働いて、画面内に多数の顔を認識したので、シャッターを切りました。 カメラが少し動くとすぐに顔の位置が変わって、つねに画面内に顔が10個くらい認識されていました。私には顔…

風邪など

昨日、工学院での今学期最後の授業が終わったと思ったら、さっそく風邪をひいたらしい。 昨夜から調子が良くない。 麻疹の初期症状が風邪に似ていることがあるとも聞いていたので、少し気になった。が、春の健康診断の結果、中高年にふさわしい高い抗体値を…

一人反省会

授業はほぼ終了し、あとはレポート、試験を残すだけとなった。 体力の衰える中、昨年より授業が増えたので、何とか身体がもったのが不思議なくらいではある。睡眠は、確実に毎日4時間とっていれば、低空飛行ながらも数日くらいは乗り切れるということがわか…

自動販売機

写真のとおり地下鉄駅ホームの自販機もお休みだ。 フロント扉が透明なので、紙パックの乳飲料など、たくさん詰まっているのが見える。 缶飲料と違って電源を切ることができないので電気代のムダ、と思ったが隣の缶飲料の販売機も電気はついたままだった。 コ…

東京は主戦場(by警視庁)

洞爺湖サミットのための警戒が厳重になってきた。 警察官の数が半端じゃない。 地下鉄の出入り口も一部閉鎖されるらしい。 いつの間にか、東京は戦場になっている。 私たちは、知らないうちに最前線に派遣された兵士なのだ。 任務は、テロを恐れず、普段と同…

高校訪問

直接高校の先生と話をして、初めてわかることがいろいろある。 最近知ったのは、センター試験受験必須+指定校推薦入試受験「禁止」というクラスを設けている学校があるということだ。指定校推薦だと秋には入学が内定するので、早めに安心を手に入れたい生徒…

システムは使って鍛える

週末に、大学ポータルサイトの課題提出システムからレポートをダウンロードしようとしたところ、うまくいかなかった。エラーが出るので調べてもらうと、課題のタイトルの付け方に問題があることがわかった。課題名はそのままディレクトリ名になって、そこに…

現代思想7月号

特集は何と「万能細胞」です。 万能細胞というよりは、「細胞」を論じた拙稿も掲載されています。 青土社・・・10年ぶりくらいです。 目次(青土社のサイト)

1週間

今週も無事授業が終わった。あとほぼ2週間で、だいたいの授業は終わることになっている。もう少しだ。 火曜日の授業では、某企業勤務+某大学大学院生であるHさんをゲストとして迎えて、話をしてもらう。工学部の学生というのは、実際にモノをみると改善策…

ノートパソコン処分

大学の事務の人にお願いして、備品として買ったノートパソコンの処分手続きを終えることができた。 ハードディスク消去のソフトを買ったのが1年半前のことなので、やっと目的を達成したことになる。 http://tau.s16.xrea.com/blog/archives/2006/12/post_57…

アグリビジネスの巨人“モンサント”の世界戦略

録画しておいた、NHK−BSの番組(前後編)を観た。 日本でまじめにGMOの安全性とか話し合っているのが、馬鹿らしく思えてくるような内容だ。 「世界のドキュメンタリー」は、「子供が欲しい」シリーズも良かったし、興味深い作品が多いと思う。 ちな…

「科学ひろば」サイエンスカフェ

第6回が無事終了。 ゲストの鈴木良子さんの、誰のどんな質問であってもちゃんと受け止めて応えようとする姿勢に学ぶべきところが多いと思った。 カウンターの中の店主まで顔を出して対話に加わるというシーンは、貸し切りの小さなカフェならでは。 詳しくは…

ラッシュ時の副都心線

練馬駅7時40分発の副都心線渋谷行(快速)は、立っている人がまばらなくらい空いている状態。逆に、向かいのホームから出る39分発西武線池袋行(各駅停車)は(豊島園始発にもかかわらず)超満員。練馬で、大多数が快速から各停に乗り換えた結果だ。ま…

アバター

学生の書いた文章を読んでいて、リアルな世界における身体というのは、バーチャルな世界におけるアバターのようなものだという考え方を発見した。身体は所詮アバターに過ぎないとしたら、簡単に取り替え可能だということにもなり、それは身体を非常に軽く見…

久しぶりの更新

だいたい日曜の夜から金曜の午前中までは、授業の準備がワンコそばのようにやってくる。家に帰ると、子どもに振り回されて、お風呂に入れて、夜更かし1歳児を寝かしつけて、一緒に寝て、早朝というかまだ暗い時間に起きて、机の前に戻って授業の準備などを…

ふるさと納税は直接民主主義か?

最初にふるさと納税構想の話を聞いたときから、出身地限定というのは事務的に不可能なので、実質的に納税先の自治体を自由に選べることになるのではないかと、少し期待していた。もしそれが可能なら、某外国軍基地の受け入れを拒否して財政が逼迫する自治体…

クールビズ

来週から新宿校舎内は「クールビズ期間」になるらしい。そんな掲示が出ていた。暑いという文句があまり出ないようにするための社会工学的対策だと思う。研究室は個別にエアコンが付けられて、油断すると寒くなるくらいだから問題ないが、教室の方はどうだろ…

蝶よ花よ

ベビーカーを押して散歩するようになってから、明らかに季節の移りゆきに敏感になった。 シロツメクサ、カラスノエンドウ、ハルジョオンなど、それぞれの植物が葉を広げ、花を咲かせ、種をつけていく様子を見てきた。特に観察したいと気負っているわけではな…

院生

昨日はH氏のところで研究室のゼミに参加。 終わってからは、ずうーっと後輩にあたることになる院生たちと話をした。 紆余曲折あって科学史にたどりついたという学生がいたりして、いろいろな経歴の人が集まるのが、昔と変わらず面白いところだ。